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研修講座講師

真のヨガと真氣光を学べる研修講座は最高です  
 
「巻頭対談より」
(月刊ハイゲンキ2005年5月号より)

精神的なものを重視する龍村先生のヨガを

中川 龍村先生には、真氣光研修講座が伊豆の下田でスタートした当初からご縁をいただいていますから、もう15年以上になります。随分長い年月になりました。いつも有り難うございます。
 先生のご著書もたくさんの方に読まれていて、また最近は新聞や雑誌などの取材も多いようですね。『日経ヘルス』には何回も連載されていますし、先日、家内が『家庭画報』の冊子を見ていたらカラーページに先生が写真入りで大きく紹介されていて、「あら、龍村先生!」と驚いていました(笑)。

龍村修先生龍村 ええ、お蔭様で、月刊『ハイゲンキ』に連載させていただいたものをベースにしてまとめた『生き方としてのヨガ』も2001年に発刊されてコンスタントに読まれていますし、相次いで同じ年に草思社から出版された『深い呼吸でからだが変わる』は4年間で10刷されて売上は32000冊と、随分好評をいただいています。これがひとつの機となって、取材依頼が毎月のように寄せられるようになりました。
  『日経ヘルス』からは、去年の夏に釈由美子さんが私のヨガの指導を受けるという形での取材があり、その後、1年の連載が決まって、今年の4月号で6回連載したところです。イラストレーターや、編集の人、カメラマン、ライターと、いつも3、4人で取材にみえて、お金を払って一生徒として私の講座を受講されています。「腹式呼吸をすると腸が動きますよ」と言ったら、「ホントですか?」と大学の研究所に行って、バリウムを呑んで、その動きの科学的データをとったりしているんですよ。大学の教授が「腹式呼吸って、こんなに効果があるの!」と、びっくりしていたりね(笑)。

中川 最近は、ヨガがブームで、スポーツジムやカルチャースクールなどでも、たくさんヨガ教室が開かれているようですね。身体の健康法として。でも、いろいろとヨガと呼ばれるものがある中で、先生のなさっておられる沖ヨガは、身体を通して心の持ち方を学ぶというところで、真氣光と方向が同じでマッチしていますね。

龍村 今、世の中は「アンチエイジ」が求められています。老化を遅らせて、肉体的に年より若くいたいという欲求です。それで、美しくなるためのヨガ、痩せるためのヨガ、などと銘打った、エクササイズとしてのヨガがはやっています。でも、ヨガは3千年も4千年も昔からあるのです。そんな頃に、痩せたい、なんていう需要はあったでしょうか(笑)。
 ヨガは体操のように見えることをするものだから、多くの人はそのことに目を奪われて、身体のために行っていると思ってしまうようです。「私は身体が硬いからヨガはちょっと…」などと、「私はヒジを痛めているので、ちょっとテニスはできない」というのと同じように使っています。
 ヨガの本来の意味は、「神と結ぶ」ということなのです。自分と神を結ぶ行為なのですから、宇宙と一体になるというような感覚が出てくるのです。ポーズはあくまでも、ひとつの手段なのです。自然法則、宇宙法則に気づく、そのための手段ですね。
 日本には奈良時代からヨガはユ伽として入ってきていますが、今流行のヨガはインドから伝えられたものです。地域によって発達の仕方が違っていました。大雑把に言うと、北部は昔からの伝統的な行を通してですが、南部の系統はシステマティックなポーズの修得法が特徴です。A、B、C… というように段階がはっきりしていたために、欧米人に受け入れられやすかったようです。

中川 身体も使って健康に良さそうですし、ヨガのポーズが、欧米の方たちに東洋的で神秘的に感じられたのでしょう。

龍村 そうですね。それまで日本には北部系のヨガしか入ってきていませんでしたが、1980年に私の師匠である沖正弘導師が、東京、大阪、名古屋で「ヨガ世界大会」を開催し、北部と南部の両方を紹介指導されました。この南部系のヨガが欧米社会の中心に広まっていって、精神性や瞑想よりはエアロビックのような要素が強くなっていったのが、この頃、女優さんも取り入れているということで人気になっているパワーヨガです。
 南部系を基本としたものは、1から10までポーズが決まっていて、連続して行うと2時間もかかります。それを全部通して行ってから、はじめて身体を休めるポーズに入るのですが、これは一般の方にはとてもできません。それでヨガ指導者たちは独自に、幾つかのポーズを組み合わせてバリエーションを決めて教えているようです。
 私の指導するヨガの基本は、一つのポーズを行った後は身体を休め、鎮める。動と静ですね、動きの後には緩める。本来は身体を動かしていても、それは「冥想」なのです。呼吸と身体と心、意識を一体化していく。そうしていって徐々に冥想の準備をしていくわけです。呼吸と動作は切り離せません。一緒に行います。パワーヨガも指導させてもらっていますが、修正法を入れた独自の内容で行っています。

深い呼吸でいい氣をとり入れ「冥想」を

龍村修先生 中川 その呼吸ですが、呼吸は生きているために最も大事なことなのに、あまりに当たり前のことで、私たちは普段それほど意識していませんね。

龍村 そうですね。でも今、その呼吸に問題のある人がとても増えてきているのです。睡眠無呼吸症候群の他、COPDと呼ばれていますが、慢性的な閉塞性気管支異常や気胸などがその例で、肺の細胞が疲弊していき、呼吸が浅くなってしまう人が多くなっているようです。

中川 睡眠無呼吸症候群というのは、眠っている時にたびたび呼吸が止まってしまう症状で、肥満の方は特に気をつけないといけないといわれているようですが。

龍村 ストレスや過剰な緊張で自律神経の乱れが生じて、血液中の酸素濃度が落ちて二酸化炭素濃度が高くなっても、麻痺していて、そのことで呼吸筋が大きく動かないことが起きます。肥満の人は喉に脂肪がついていて軌道を塞いでしまいやすくなり、危険なのです。1日に1度は呼吸筋を充分に意識しながら、ゆっくりと深呼吸をして横隔膜を動かして、自立神経を正常にする必要があります。
 浅い呼吸では、呼吸量が少ないので、きれいな空気を充分に体内に取り入れることができないし、汚れた空気を外に排出しきれないで、残ってしまっている。入れ替わる呼吸量が少ないのですね。ですから、深い呼吸をすることが、とても大事なのです。私のヨガの教室に呼吸器内科のお医者さんも受講されていますが、とても勉強になるとおっしゃっておられます(笑)。
 深い呼吸をしていくうちに、冥想に導いていきます。一部の医者や科学者は、脳波を測ってα波が出てきたら瞑想状態になったと言いますが、冥想はそんな単純で簡単なものではありません。それは冥想の一部を捉えただけですから。それで、私は「瞑想」とは書かず、「冥想」として区別しているのです。

中川 意識的に深い呼吸をすることは、とても大事ですね。それはいい氣を取り入れることとも言えます。

龍村 そうですね。いいエネルギーを取り入れて、身体の細胞を活性化させる。それに、真氣光は「冥想」そのものだと思います。真氣という高次元の、神様の、といってもいいエネルギーと結ぶのですから。自分の心が固まっていたり汚れていたりしていると、アンテナが歪んでしまったり伸びなかったりで、神様と結ぶことはできません。洗心と真氣光をたっぷりと充電することによって、アンテナが伸びていって、真氣を中継することができるようになります。これは、精神的ヨガです。
 人は普通、生まれてからの自分が、自分の始まりだと思っています。でも、真氣光を学んでいくうちに、生まれてくる以前からのつながりも含めて自分なんだ、目に見えないご縁がつながって自分という存在をつくっているんだ… そういうことに氣づいていきます。まさに、深い意味でのヨガといえるでしょう。
 ですから、受講生の中には、どうして真氣光の合宿に来たのにヨガをやるのかと不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、真氣光と沖ヨガは一体感があって、矛盾していないのです。

中川 真氣光に体操を付け加えているといったことではなく、先生のご指導してくださるヨガも真氣光も目指すところは同じで、心や意識、魂の重要性を言っているのですね。沖先生と、先代は大変に深いご縁があり、必然的に出会ったという感じですが、そのご縁がこうしてしっかりと長年続いているのは、本当に有り難いことです。

龍村 1989年の暮れに、ブラジル人のセルソーという医者が、先代を下田の沖ヨガ道場に連れてらしたんでした。セルソーは、1980年から2年ほど日本に滞在して沖先生から直接、沖ヨガを学んでいた人ですが、「ブラジルでお会いした氣功の先生で、すごく面白い方です」と言って。それが先代にお会いした最初ですね。
 先代は、年明けにすぐまた道場にみえて、「実は以前、ロサンゼルスで飯島さんという日蓮宗のお坊さんから、沖先生の講義ノートをいただいているんです。飯島さんは、『沖先生とあなたは同じようなことを言っているから、このノートはあなたが持っていた方がいいでしょう』と言って、ノートを下さったのです」とおっしゃるじゃないですか。びっくりしました。沖先生は、飯島さんのところを拠点にして、ロサンゼルスの黒人街でヨガの普及活動をされていたのです。

中川 ブラジル、ロサンゼルス、日本と、世界的な中で沖先生と先代のご縁がつながったのは、大きな意味を感じますね。それで、沖ヨガ道場をお借りして真氣光研修講座が始まったのが、1990年の3月でした。朝の読経、玄米菜食など沖ヨガのプログラムを入れた研修講座ですね。

龍村 私は第1回からヨガの指導をしていたのですが、先代に「講師をしているのだし、研修講座の全体を知っていた方がいいから」と勧められて、下田第8回に受講させていただきました。

ハイゲンキは我≠ェなくヨガの「放下」

中川 私は、1992年の下田第18回の受講でした。私は当時、電機会社の研究室に勤めておりまして、職場での上から下から挟まれたストレスで胃の調子を悪くして、先代に勧められて受講したのですが、ああ、こういう世界があるんだと、氣の持つ重要性に氣づき、目から鱗が落ちた! 状態でした。それまでは、先代が夢を見てハイゲンキを創った、と聞いても、大丈夫かな、と心配したりして、あんまり信じていませんでしたから(笑)。

龍村 先代は、夢で白髪の老人に教えられてハイゲンキを創られた、とおっしゃって、それがそもそも真氣光の始まりですよね。深い冥想状態のときなどに、突然ビーン! と、何かメッセージのようなものが入ってきて、自分の役割を与えられるというようなことがありますが、それは啓示です。これは自分から努力し、努力し続けて得た、というのとは違います。もし、そうだと「自分が、自分が」という我≠ェ入ってきてしまいやすいのです。
 真氣光の中継器ハイゲンキは、本当に素晴らしいものです。私ももちろん持っていますが、先代から最初にハイゲンキの説明を聞いたときには、すごくいい発想だと驚きましたよ。今までの、いわゆる気功には全く無かった発想です。
 人間の心は一定ではありません。いくら洗心を心掛けていても、悲しくなることも腹を立ててしまうことも弱気になることもあり、不安定なものです。ハイゲンキは、安定した波動を中継できる。これはすごいことだと思いますよ。ハイゲンキを使っていれば、ハイゲンキにお任せですから、我≠ェ入らないですみます。これはヨガで言う「放下」です。 「放下」とは、私を投げ出すことで、その意識に傲慢さはありません。宇宙の高次元のエネルギーを中継する上で、一番大事なのは「謙虚さ」だと思います。

中川 そうですね。先代はいつもニコニコして楽しそうでした。真氣光の始まりが、ハイゲンキだったからこそ、こうして今も真氣光が続いているのだと思います。
 研修講座では、沖ヨガの生活行持集を基にした「真氣光&生活ヨガ行持集」を受講生の皆さんにお配りして日に何度か唱和したりしていますが、「感謝・懺悔・下座・奉仕・愛行」などについても先生はご講義され、ヨガが精神的なものであることを受講生に伝えてくださっていますね。

龍村 宗教とは、人間が人間として幸せに生きるために、一番大切な根本の教えとしていることを言います。ですから、宗教を持っていない人はいないのですよ、本来は。宗教団体が行っていることが宗教なのではありません。本当に宗教的に優れている人は、みな腰が低いです。
 SASは株式会社ですが、先代も会長も本当に利他的な菩薩行を実践していて、宗教的な方だと思います。朝の7時と夜の10時には、毎日、世界中に向けて氣を発光し続けておられますが、こういうことひとつをとってみても、なかなか続けられないものです。まさに自分のためではなく、他の人のためにする行為、「菩薩行」です。

中川 それは、どうも有り難うございます。そう言っていただいて、先代も喜んでいることでしょう。真氣光は、皆さんが実践して広めていっていただくことによって進化するエネルギーなのです。

龍村修先生 龍村 生駒の研修所は、いいエネルギーをたくさんとり入れられるような工夫が至る所にあります。私もこちらに来ると肌がツルツルになります(笑)。受講生の皆さんも、たった4泊5日なのに、本当に輝いて帰られる。価値観とか考え方、気持ち、意識、心といったような内面的なものが、いい方向に変化したということですね。
 こんな短期間では、人はなかなか変われないものです。自分の努力でできることと、できない部分がありますから。真氣光の研修講座のような場に来て、今まで持っていた自分の考えとか価値観とか、そういうものを全部脇に置いて、ひたすら氣を受けてみるということでしか、なかなか超えられない部分があると思うんですよ。

中川 龍村修先生に4泊5日、寝食を共にして精神的なものを含んだ本来のヨガをビッシリと教えていただくことのできる、この研修講座はとても貴重だと思います。

龍村 肉体と精神は密接な関係がありますから、「身体をリラックスさせて氣を受けてみましょう」と言っても、なかなか力が抜けなかったりします。でも、ヨガ的な方法で、氣をうまく取り入れやすい状態に導くことができます。真氣光と沖ヨガ… 先代と沖先生は素晴らしいご縁をつなげてくださったと、つくづく思います。
 毎年、アメリカでも会長と一緒に「沖ヨガ&真氣光セミナー」を開催していますが、みなさん楽しみに待っていてくれます。真氣光と沖ヨガが一緒になった、こんな素晴らしい講座は、本当にもっともっと多くの方に受講していただきたいですね。

中川 今回(2005年3月)で、生駒での研修講座は132回、下田時代を入れると通算173回です。受講生や皆さんのお蔭、そして、龍村先生の多大なご協力のお蔭と感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。
(2005年3月17日 奈良県生駒市の真氣光研修所にて 構成◎須田玲子)
龍村 修 先生 プロフィール
  龍村 修 先生1948年兵庫県生まれ。
早稲田大学文学部卒業。
1973年求道ヨガの世界的権威、沖正弘導師に入門。内弟子幹部として世界中で活躍。
85年導師没後、沖ヨガ修道場長を経て、94年龍村ヨガ研究所を創立。
現在、龍村ヨガ研究所所長、国際総合性生活ヨガ研修会主宰。
著書に『深い呼吸でからだが変わる』(草思社刊)
『生き方としてのヨガ』(人文書院刊)。
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